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【住まいのお役立ち情報】 2025.12.24

和モダンとは?家・外観・内装・平屋の特徴をわかりやすく解説|ジャパンディとの違いも紹介

「和モダンって結局どんな家?」「和風と何が違うの?」「外観や内装はどうまとめればいい?」——和モダンは、日本らしい落ち着きと、現代の暮らしやすさを両立できる人気の住宅スタイルです。
一方で、和の要素を入れすぎると“旅館っぽい和風”に寄ったり、モダンに振りすぎて“ただのシンプル住宅”になったりと、バランスを誤ると狙った雰囲気が出にくいのも事実です。

この記事では「和モダンとは何か」という定義から、和風との違い、外観・内装のつくり方、平屋と相性が良い理由、近年よく聞く“ジャパンディ”との違いまで、家づくりのイメージが具体化するように整理します。

和モダンとは?意味と特徴


和モダンとは、「和(日本らしさ)」と「モダン(現代的デザイン)」を融合した住まいのことです。
伝統的な和の空気感——木の質感、陰影の美しさ、余白のある空間——を活かしながら、現代の住宅に合うようにシンプルに整えたスタイル、と考えるとわかりやすいでしょう。

和モダンの特徴は、派手な装飾で“和”を表現するのではなく、素材やライン、光の扱い方で静かな上質さをつくる点にあります。具体的には、次のような要素がよく取り入れられます。

・木、塗り壁など自然素材の質感


・庇(ひさし)や深い軒でつくる水平ライン


・低めの重心で落ち着いた佇まい


・余白を活かした間取り(抜け感、間の取り方)


・障子や格子のような直線的なデザイン要素

「落ち着く」「飽きがこない」「長く愛せる」という言葉が似合うのが、和モダンの魅力です。

和風住宅との違い


和モダンを理解するうえで、混同されやすいのが“和風住宅”です。違いを一言でいうなら、和風は「伝統をそのまま活かす」、和モダンは「和を現代的にアレンジする」です。

和風住宅に多い要素
・瓦屋根や伝統的意匠


・床の間、真壁(柱が見える壁)などの和室文化


・装飾や意匠性をはっきり打ち出した造り

和モダンに多い要素
・シンプルな形状に、和の要素を“ポイント使い”する


・素材感や陰影、ラインの美しさで雰囲気をつくる


・生活動線や設備は現代の暮らしに合わせて最適化する

つまり和モダンは、「和の気配は好きだけど、生活は現代的にしたい」という人にとって、ちょうどよい落としどころになりやすいスタイルです。の魅力や陰影が、平屋の“横の広がり”で活きやすい

和モダン住宅の外観デザインの特徴


和モダンの外観は、遠目に見たときの“佇まい”が重要です。派手さよりも、整った静けさで魅せるイメージに近いです。

水平ラインを美しく見せる
和モダンらしさを出しやすいのが、軒や庇のライン、外壁の切り替えで水平の流れをつくる方法です。
屋根形状自体はさまざまでも、ラインが整うと「落ち着いた」「品がある」印象につながります。

自然素材や質感のある外壁を選ぶ
木目、塗り壁、マットな質感の外壁など、素材の表情があると和の空気感が出やすくなります。
ただし素材はメンテナンス性も絡むため、雰囲気だけでなく、将来の手入れまで含めて検討するのがおすすめです。

色は“控えめ”が基本
白・黒・濃茶・グレーなど、彩度を抑えた色が和モダンの定番です。外観で迷ったときは、色数を増やさず「ベース+アクセント」の2系統程度にまとめると、上質に見えやすくなります。

格子・軒下空間で“影”をつくる
格子や軒下は、陰影を生みやすい要素です。日本らしい「影の美しさ」をつくることで、シンプルでも表情のある外観になります。

和モダン住宅の内装デザインの特徴


内装は、見た目の統一感だけでなく「居心地の良さ」を形にする領域です。和モダンは“肌触り”や“光の柔らかさ”が効いてきます。

自然素材で落ち着きと温かみを出す
無垢材、畳、塗り壁、和紙調のクロスなど、触感や質感が伝わる素材は和モダンと相性が良いです。全部を自然素材にしなくても、床や一部の壁など「面積が大きいところ」を押さえると雰囲気が出やすくなります。

余白を大切にする間取り
和モダンは“盛り込みすぎない”ほど良さが出ます。飾り棚や装飾で足すより、収納で生活感を抑えて、空間の余白をつくる考え方が向いています。
また、リビングの一角に畳スペースを設けるなど、「和の居場所」を少しだけつくるのも人気です。

直線を揃えて整った印象に
建具、造作家具、天井のラインなど、直線を意識して揃えると和モダンらしい端正さが出ます。逆に、曲線や装飾が多いと、方向性がブレやすくなります。

光の取り込み方が“やわらかさ”を左右する
大開口で明るくするより、光をやわらかく拡散させるイメージが和モダン向きです。障子やスクリーン、窓の配置などで“光を整える”と、落ち着いた空気感が生まれます。

平屋×和モダンが人気の理由


近年、平屋の和モダンが人気なのは、見た目と暮らしが噛み合いやすいからです。

・低く水平な形は、和モダンの美学(落ち着き、安定感)に合う


・深い軒や庭・中庭との相性が良い


・上下移動が少なく、動線がシンプルで暮らしやすい


・素材の魅力や陰影が、平屋の“横の広がり”で活きやすい

平屋は「大きくないと成立しない」と思われがちですが、コンパクトでも“上質さ”を作りやすいのが和モダンの強みです。無理に広げるより、余白と素材感で満足度を高める設計が向いています。

ジャパンディとは?和モダンとの違い・共通点


ジャパンディは「ジャパン(和)」と「スカンディ(北欧)」を掛け合わせたスタイルで、海外人気をきっかけに日本でも広まりました。
どちらもシンプルで自然素材を活かしますが、目指す印象に違いがあります。

共通点
・自然素材を活かす


・シンプルで整ったデザイン


・余白を大切にする

違い
・和モダン:落ち着き、陰影、静けさ。やや重心が低い印象


・ジャパンディ:明るさ、軽やかさ、ナチュラル。抜け感が強い印象

「少し明るく、北欧家具も合わせたい」ならジャパンディ寄り、「静かで凛とした空気感をつくりたい」なら和モダン寄り、と考えると選びやすいです。

和モダン住宅が向いている人


和モダンは、次のような価値観の人と相性が良いです。

・落ち着く空間で暮らしたい


・木や塗り壁など素材感が好き


・流行よりも、長く愛せるデザインを選びたい


・外観も内装も“派手さより上質さ”が好み


・平屋や軒のある暮らしに憧れがある

逆に、ビビッドな色使いや装飾性が好きな場合は、和モダンの「控えめさ」が物足りなく感じることもあります。

和モダン住宅を建てる際の注意点(失敗しやすいポイント)


和モダンは「足し算」より「引き算」が基本なので、失敗の原因も“盛り込みすぎ”に出やすいです。

和の要素を入れすぎて、和風に寄りすぎる
格子、障子、畳、木格天井…と増やすほど、旅館のような方向へ寄りがちです。和の要素は“主役を決めて一点深掘り”が安全です。

モダンに振りすぎて、和の気配が消える
形はシンプルでも、素材や色がツルツル・ピカピカだと和の空気感が薄れます。木やマットな質感をどこかに入れるだけでも印象は変わります。

外観と内装のテイストがちぐはぐになる
外観は和モダンなのに内装はホテルライク…など、方向性が分かれると統一感が出ません。最初に「どんな気分で暮らしたいか」を言語化しておくとブレにくくなります。

明るさと落ち着きのバランスが難しい
落ち着きを優先して暗くしすぎると暮らしにくくなることもあります。照明計画や窓配置を含め、設計士・工務店と“暮らしのシーン”で検討するのがポイントです。

まとめ:和モダンは“日本らしさ × 現代の暮らし”が調和した住まい


和モダンとは、日本らしい落ち着きや素材感を、現代の暮らしに合うシンプルな形で再構築した住まいです。
外観は水平ライン・陰影・控えめな色、内装は自然素材・余白・やわらかい光がポイント。平屋との相性も良く、ジャパンディとも共通点はありますが、和モダンはより「静けさ」「陰影」を大切にするスタイルです。


“何を足すか”より、“何を削るか”。この考え方で整えていくと、流行に左右されない、長く愛せる和モダンの家に近づきます。