スタッフブログstaffblog
小上がり和室で後悔しないために|失敗例・収納・後付けの注意点を解説

リビングの一角に設けられる「小上がり和室」は、近年の注文住宅で人気のある間取りの一つです。
畳スペースとしてのくつろぎ感に加え、収納を組み込めたり、空間のアクセントになったりと、魅力を感じる方も多いでしょう。
一方で、「思ったより使わなかった」「段差が邪魔」「いらなかった」という後悔の声があるのも事実です。
小上がり和室は便利そうに見える反面、暮らしに合わないと使いづらさが目立ちやすい空間でもあります。
この記事では、小上がり和室の基本から、後悔・失敗につながりやすい理由、収納や後付けの考え方までを整理し、本当に必要かどうかを判断するための視点を解説します。
小上がり和室とは?基本を整理
小上がり和室とは、床を一段高くした和室スペースのことを指します。
多くの場合、リビング続きに設けられ、段差によって空間をゆるやかに区切る役割を持ちます。
フラットな和室と比べると、視覚的に変化が生まれやすく、
「くつろぎスペース」「多目的スペース」として独立感を出しやすい点が特徴です。
畳のやわらかさに加え、段差そのものを腰掛けとして使えるため、
リビングと和室をつなぐ中間的な空間として採用されることが多くなっています。
小上がり和室の主なメリット
小上がり和室が支持される理由には、いくつかのメリットがあります。
まず、リビングと用途を分けやすい点が挙げられます。
同じ空間にありながら、段差によって気持ちの切り替えがしやすくなります。
次に、腰掛けやすい高さです。
畳にそのまま座るよりも立ち座りが楽になり、ベンチ代わりとしても使えます。
また、床下を活用した収納を組み込みやすい点も魅力です。
季節物や来客用布団など、普段あまり使わない物の置き場として重宝されます。
さらに、段差による立体感が生まれることで、
リビング全体のデザインにアクセントを加えられる点もメリットの一つです。
小上がり和室で後悔・失敗しやすいポイント
一方で、小上がり和室は後悔につながりやすい要素も多く含んでいます。
よくあるのが、思ったより使わなかったというケースです。
なんとなく便利そう、という理由で採用すると、具体的な使い道が定まらず、持て余してしまうことがあります。
また、段差が邪魔に感じるという声も少なくありません。
日常的に行き来する動線上にあると、移動のたびにストレスになることがあります。
掃除のしにくさも見落とされがちなポイントです。
段差部分や畳まわりは埃が溜まりやすく、掃除機やロボット掃除機が使いにくい場合もあります。
さらに、子どもや高齢者がいる家庭では、つまずきやすさが問題になることもあります。
このように、生活動線との相性を考えないと、使いづらさが目立ちやすくなります。
「小上がり和室はいらない」と言われる理由
小上がり和室に対して「いらない」と言われる理由の多くは、
フラットな和室との比較によるものです。
段差がない和室であれば、動線がスムーズで将来的な負担も少なくなります。
家具配置の自由度も高く、模様替えもしやすい点が評価されやすいです。
また、段差があることで、将来的にバリアフリー化しにくくなる点を懸念する声もあります。
結果として、小上がり和室が「物置化」してしまうケースも見られます。
「なんとなく便利そう」という理由だけで採用すると、後悔につながりやすいのが実情です。
収納付き小上がり和室の考え方
小上がり和室の魅力としてよく挙げられるのが、収納付きという点です。
床下を利用した引き出し収納や、畳を跳ね上げる収納など、
限られたスペースを有効活用できるのは確かにメリットです。
ただし、収納量を過信しすぎないことが重要です。
奥行きが深い収納は、物を取り出しにくく、使わなくなる原因にもなります。
収納する物の種類や使用頻度を想定し、
「しまいやすさ」と「取り出しやすさ」のバランスを考えることが大切です。
小上がり和室は後付けできる?
小上がり和室は、新築時に計画されることが一般的です。
後付けも不可能ではありませんが、いくつかの制約があります。
例えば、天井高さが低く感じやすくなったり、
段差部分の下地や床構造に制限が出たりすることがあります。
リフォームで後付けする場合は、用途を限定し、
無理のない範囲で計画する方が失敗しにくいと言えます。
小上がり和室が向いている人・向かない人
向いている人
・子育てや来客など、明確な使い道がある
・収納を有効活用したい
・デザイン的なアクセントを求めている
向かない人
・フラットな動線を重視したい
・将来のバリアフリーを優先したい
・掃除や段差がストレスになりやすい
小上がり和室で後悔しないためのチェックポイント
・何に使うか明確に決まっているか
・将来の暮らし方まで想定できているか
・段差が生活動線の邪魔にならないか
・収納量より使いやすさを重視しているか
・フラット和室と比較検討しているか
まとめ:小上がり和室は「いらない」のではなく「合う・合わない」
小上がり和室は、決して万能な間取りではありません。
後悔や失敗の多くは、「目的が曖昧なまま採用したこと」に原因があります。
収納、段差、将来性を冷静に見極め、
自分たちの暮らしに合っているかを判断することが重要です。
小上がり和室は、合う家庭にとっては満足度の高い空間になります。
流行やイメージだけで決めず、「本当に必要か」を見極めたうえで採用することが大切です。